ニキビにとって便秘がよくない理由は、2つあります。
1つは、便秘によって皮脂の分泌が高まることがあげられます。
人間の体には脂に溶ける物質の排泄ルートが2つあり、1つが便で1つが皮脂です。
その一方が便秘で滞っているのですから、残りのもう一方のルートからドンドン老廃物や刺激物を排泄しようとするため、皮脂の分泌が高まります。
皮脂の分泌が盛んになれば、皮膚の毛穴が詰まりやすくなり、ニキビのトラブルの原因になってしまうのです。
便秘がニキビによくないもう1つの理由は、便秘によって有害な物質が体内に溜まってしまうことがあげられます。
体内に有害な物質が増えれば、それが皮脂腺からも分泌されていくことになるのです。
人間の消化器官は、一本の長い管になっています。
食べた物は、この管の中を消化吸収されながら流れ、この過程で必要なものは吸収され、不要なものは排泄されます。
しかし便秘になって長い時間腸の中に老廃物や刺激物がとどまっていると、腐敗や酸化が起こります。
そして、本来出ていくべき有毒刺激物質が腸の中に溜まり、濃度が高くなると、再びこれを体内に取り込んでしまいます。
こうして、有毒刺激物質は体内をめぐり、皮脂腺からも分泌され、ニキビをはじめとした皮膚のトラブルの原因になるのです。
ニキビで悩んでいる人は、まずは「便秘対策」に取り組む必要があるといえます。