PDTとは、「Photo Dynamic Therapy」の頭文字をとったもので、日本語では「光線力学治療」といわれています。
ニキビに対するPDT治療は、光に対して反応する物質と光線を組み合わせて行います。
PDT治療はもともと、皮膚ガンの治療に用いられてきたものです。
光に反応する性質を持った物質としては、アミノ酸の一種であるアミノレブリン酸が用いられます。
このアミノレブリン酸は、人間の体内にも存在しています。
アミノレノブリン酸を服用すると皮脂腺に取り込まれます。
皮脂腺がポルフィリンという物質を作り出します。
ポルフィリンが光に反応します。
このような原理を応用して、皮脂腺に多量に集まったポルフィリンに光線を当てることで、ニキビの原因菌を一気に殺菌してしまおうというのが、PDT治療です。
PDT治療の優れているところは、ニキビの原因となるアクネ菌はもとより、それ以外の菌も殺菌できることにあります。
また、PDT治療は、皮脂腺の機能を抑制する作用があるので、過剰な皮脂の分泌を抑える効果も期待できます。