ニキビが発症しやすい肌質や体質という面では、遺伝するといっていいようです。
たとえば、肌のきめ細かさです。
ニキビのできやすい人の肌は、きめが粗く皮脂の分泌が多いのが特徴です。
このような肌をニキビ肌といいます。
肌の質は遺伝しますので、親がニキビ肌だと子供もニキビ肌になりやすく、当然ニキビができやすくなります。
また、ニキビ肌以外のニキビができやすい体質が、親から子へ遺伝することも考えられます。
たとえば、同じものを食べても、どんどん皮脂の分泌が高まる人とそうでない人がいます。
皮脂の分泌が高いほどニキビができやすくなるので、こういう体質を親から受け継いだ人は、ニキビができやすくなります。
遺伝的なニキビの場合、ニキビができはじめる年齢が早く、小学校高学年くらいからニキビができる人もいます。
20歳を過ぎてからニキビができる人がいますが、これは遺伝よりも生活習慣が原因のことが多いといわれています。
このように、ニキビと遺伝には、深い因果関係があります。
しかし、ニキビは何か一つの原因で起きるのではなく、いくつかの原因が重なって発症するものなので、遺伝的にニキビができやすい人も、ほかに悪い原因を重ねなければ、十分にニキビを予防することができるといわれています。